META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 一見劇団
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2019-06-15

劇団素描・「一見劇団」・《楽しみな、ベビーア太郎の「将来」》

【一見劇団】(座長・一見好太郎)<平成20年1月公演・十条篠原演芸場>
 座員は、古都乃竜也(座長の実弟)を筆頭に、一見隆夫、紅金之助(17歳)、一見裕介、太紅友希、ベビーア太郎(9歳)、そして日暮里在住の大門力也が友情出演している。芝居も舞踊も「実力」は、平均水準を超えていた。特に、座長の女形舞踊は、上品な「色香」が漂い、関西の里見要次郎、大川良太郎、姫錦之助、都若丸らとは「一味違う」魅力がある。どちらかといえば、関東の紫鳳友也(劇団・美鳳総座長)、澤村蓮(劇団・章劇)と重なる「芸風」と感じたが、将来、それ以上の実力を発揮するかも知れない。所作、表情にコケティッシュな「媚び」がないことが素晴らしい。帰路の電車の中で耳にした、贔屓筋の評価によれば、「何をやっても絵になる」「特に股旅姿がたまらない」「いつも全力で舞台を務める」「何回見ても飽きることがない」ということであった。女形舞踊の上品な「色香」の中に、「太地喜和子」的な雰囲気が加われば、第一人者になれるのではないだろうか。古都乃竜也との相舞踊「北の蛍」は「絵になっていた」が、それ以上の「至芸」にまで高めることを期待する。(その舞台を見ながら、私は鹿島順一の「歌唱・北の蛍」の姿を思い出していた・・・。)芝居では、五木ひろしの「旅鴉」にのり、股旅姿で颯爽と登場する。座長の立ち役(股旅姿)も「絵になっていた」が、渡世人の「やるせなさ」(ニヒリズム)を、より際だたせるために「市川雷蔵」的な雰囲気が加わることを期待する。いずれにせよ、将来、第一人者になる可能性を秘めた座長であることは間違いない。
 座長の「補佐役」・古都乃竜也も「実力者」である。「補佐」とは上役を「助ける」ことだが、そのためには上役以上の「実力」を要求される。古くは梅澤富美男、昨今では、二代目・恋川純、南條影虎、小泉ダイヤを想起する。古都乃竜也もまた、その役割を立派に果たしていると思う。いわば、座長の「引き立て役」だが、その役に徹すれば徹するほど、光り輝く存在になる。そのことを念頭に精進を重ねてもらいたい。一見隆夫、むずかしい役回りを好演、ふっと力を抜いた表情、所作が魅力的である。今後、いぶし銀のような「三枚目」として実力を発揮する可能性を秘めている。
 座員の「舞踊」能力は平均水準以上、中でもベビーア太郎(9歳)の「関東春雨傘」「よさこいソーラン(?)」は、見事な「できばえ」であった。大人顔負けの所作、舞台から客席の空いている桟敷に飛び降りて踊る「演出」など、将来が楽しみである。荒城蘭太郎と肩を並べる日も遠くはないだろう。
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2018-03-28

劇団素描・「一見劇団」・《花の舞踊絵巻・相舞踊「高瀬舟」の名舞台》

【一見劇団】(座長・一見好太郎)〈平成20年8月公演・小岩湯宴ランド〉
この劇団を見聞するのは十条・篠原演芸場、川越三光ホテル・小江戸座に続いて3回目である。「劇団紹介」によれば、〈プロフィール 一見劇団 ひとみげきだん 故・初代人見多佳雄と現在の太夫元・紅葉子の三男が、座長・一見好太郎、末っ子が、花形・古都之竜也。関西、九州から、現在は本拠地を関東に移して活躍中。所属はフリー。近年急成長を遂げた人気集団 座長 一見好太郎 昭和54(1979)年1月7日生まれ。兵庫県出身。血液型O型。初舞台12歳。21歳で亡き父(初代・人見多佳雄)が創設した劇団の座長となる。弟である花形・古都劇団乃竜也を始め、母や兄、姉らと共に、常ににぎやかで明るい舞台を心掛けている〉とある。また、キャッチフレーズは〈静の座長・一見好太郎。動の花形・古都乃竜也。個性的なファミリーが力を合わせて紡ぎあげる温かい舞台が魅力。太夫元である母、紅葉子がにぎやかに舞台を盛り上げ、兄弟それぞれの魅力がお互いを引き立てあって、ファミリー劇団ならではのアットホームな雰囲気が伝わってきます。特に座長と花形の相舞踊は美しく、ゴールデンコンビと言われています〉であった。
芝居の外題は、昼の部「弥太郎しぐれ」、夜の部「涙の浜千鳥」、それぞれの役者が、きちんとした「セルフ回し」で、「誠実に」取り組んでいるが、定番の「おれの話を聞いてくれ」式の長ゼリフで筋書を説明する演出が、舞台の景色を「単調」にするきらいはないか。セリフの「やりとり」を体全体(所作)で表す「技」が身につけば・・・。
 現状では、芝居よりも舞踊ショー(「花の舞踊絵巻」)の方で、役者の「実力」が輝いている。座長、花形の相舞踊(「高瀬舟」・五木ひろし)は「言わずもがな」、加えて一見隆夫の「女形」を筆頭に、中村光伸、紅翔太郎、紅金之介、一見裕介、紅銀之嬢、ベビーア太郎の「舞姿」が「絵」になっていた。ベビーア太郎の「実力」(魅力)は半端ではない。まだ10歳前後だが、「立ち役」「女形」ともに「大人顔負け」の景色を醸し出す。また、紅一点・紅銀之嬢の「艶姿」も秀逸、いわゆる「娘役」の女優としては斯界の「第一人者」になるのではないか。多分、この二人は姉弟(?)、劇団の将来にとって不可欠の存在になるだろう。舞踊ショーのアナウンスは、舞台の盛り上げ係。ややもすると、音楽と重なって「ほとんど聞き取れない」羽目に陥りがちだが、今日の担当は瞳マチ子(?)。音楽のボリュームを下げ、はっきりと曲名、役者名を紹介できたので、「花の舞踊絵巻」はいっそうの光彩を放っていた。
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2017-06-29

劇団素描・「一見劇団」・《芝居「裸街道千両箱」の舞台模様》

【一見劇団】(座長・一見好太郎)〈平成27年8月公演・小岩湯宴ランド〉
芝居の外題は「裸街道千両箱」。幕が上がるとそこは茶店の店先、なぜか横手の物干しに女物の着物が吊されている。下手から盲目の侍(美苑隆太)が登場、茶を一杯注文する。茶店の女主人(芸名不詳・瞳マチ子?)、茶を差し出すが侍とは反対の方向へ、この女主人も盲目であった。そのそばに初々しく介護するのが可憐な娘(紅ア太郎)といった配役で、「これは,面白くなりそうだ」という予感がした。どうやら侍は「仇討ち」の途中らしい。茶を飲み終え、茶代を払うと土手に飛び上がって退場した。「あのお侍さん、目が見えているのでは」という娘の一言が魅力的だった。やがて、今度は、旅鴉・安太郎(花形・古都乃竜也)登場、彼は茶店のどら息子、親孝行をしようと帰って来た。一稼ぎしようとした賭場では「丁と張れば半、半と張れば丁」、とうとう裸同然の姿になってしまったが、「でもおっかあは目が見えない。なんとか言い繕えばよい」という魂胆で母、妹に対面する。「お母様、ただ今帰りました。私は江戸の大店の手代に出世しました。どうぞ御安心ください」などと嘘八百を並べ立てる。折しも、突然の雨。なぜか、先ほどの侍、再登場。「雨が降ってきた。着物を取り替えねば・・・」などと言って風呂敷包みを取り出せば、中には黒紋付きの立派な着物、安太郎すかさず店先に吊してあった女物の着物と取り替えて、まんまとその黒紋付きを失敬した。雨は間もなく止み、侍、女物の着物が入った風呂敷包みを抱えて、そそくさと退場、代わって乳飲み子を抱いた武家の奥方(芸名不詳・紅銀乃嬢?)が登場する。「ぼうや、もうこれまで、ここで一緒に死にましょう」と言いながら懐剣を取り出す。安太郎、驚いて事情を聞く。「旦那様は、私たち親子を捨てて出奔しました。さきほどようやく巡り合えましたが、旦那様は侠客の用心棒になり果て、私たちの姿を見てもケンモホロロの様子でした。もう私たちに生きる望みはありません」。なるほど、「あっしがその親分と話をつけましょう」と安太郎、親分(座長・一見好太郎)一家に乗り込んだ。安太郎、健気にも「食客の先生を帰しておくんなさい。奥方が乳飲み子もろとも死ぬ覚悟でござんす」と直談判したが「安太郎さん、あいにくだが先生は私の妹と一緒になることになっている」「そうでござんすか。あっしもガキのつかいじゃあありません。それならば奥方への手切れ金として千両出しておくんなさい」、「なにを!」といきりたつ子分衆(太紅友希、紅金乃介ら)を制して、親分、千両箱を安太郎に差し出した。安太郎、「千両あれば奥方親子は暮らしていける」と納得、千両箱をかついで退出した。おさまらないのは子分一同に加えて奥方の元旦那(芸名不詳の男優・好演)、安太郎と奥方の後を追う。「待て、旅鴉!千両もせしめおって、生かしてはおかね、勝負せい」。安太郎、棒を振りまわして相対するところに、なぜか冒頭の盲目の侍登場、「・・・その声はまさしく父の敵、おぬしはよくも御前試合で負けた腹いせに私の父を闇討ちにしおったな」。なるほど、この元旦那、盲目の侍の仇敵であったのか。盲目の侍、「しばし待て!今、衣装を整える」といって風呂敷包みを取りだし、女物の着物に着替えようとする。その悲喜劇的な舞台模様は絶品、観客一同は笑いが止まらない。安太郎、あわてて「お侍さん!あなたの衣装はあっしが拝借しております。これにお着替えなすって」と再び裸同然の姿に・・・。「そうであったか、しばし待て」などと言いながら着替える様子が「絵になっていた」。かくて侍同士の一騎打ち、安太郎の助力もあったが二人は相互に斬り合って落命した。そこに親分、颯爽と登場、舞台に横たわる二人を見て「片づけろ」と子分衆に言いつける。盲目の侍は「抱き上げて」運ばれたが、元旦那の方は引きずられて退場。そのコントラストも「絵になっていた」。「独り身だというので妹と沿わせようとしたが、とんだ食わせ物、知らないこととはいいながら許しておくんなさい」と奥方に詫びを入れる。大詰め、茶店の母妹も再登場。安太郎「お母様、江戸から番頭が迎えに来ました。私は江戸に帰らなければなりません」などと言い繕い、親分もその番頭役を引き受けながら「私の名前はウメノイ・ヒデオ」。茶店の母、笑いながら「みんな分かっていましたよ、私は安太郎の母親ですもの」と言ううちに大団円となった。。
 この芝居、筋書きは悲劇だが、景色は「超」喜劇・・・、久しぶりに見る上質な「関東芝居」の典型であった、と私は思う。それにしても、友情出演の梅乃井秀男はどこに出ていたのか。また悪役で好演した役者は誰だったのか、謎は深まるばかりである。



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