META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 市川千太郎劇団
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2017-07-22

劇団素描・「市川千太郎劇団」・《「奥様仁義」・浪速クラブは観客も「役者」》

【市川千太郎劇団】(座長・市川千太郎)〈平成21年10月公演・大阪・浪速クラブ〉                                                                        芝居の外題は「奥様仁義」。女侠客(座長・市川千太郎)が大店の若旦那(白竜?)に見初められて嫁入り、「若奥様」に納まるが、大番頭(市川良二)との「そりが合わず」、ことごとく対立する「絡み合い」が、ドタバタ喜劇仕立てで、何とも面白い。若奥様は、あくまで「女」だが、時々「男」になる。「女」から「男」、「男」から「女」への切り替え(変化・へんげ)が「見せ場」「見どころ」だと思われるが、その景色・風情を十二分に堪能することができた。加えて、「春陽座」から転入した中堅・白竜の舞台姿を見られたことも、大きな収穫であった。舞踊の実力は折り紙付き、今回は芝居でも「積極的に」「いい味」を出し切っていた、と私は思う。座長の父・市川千草も相変わらず「達者」、大店の女主人としての「貫禄」をコミカルに演じ、劇団にとってなくてはならない「存在感」を顕示していた。御当所「浪速クラブ」では、(私にとっては)観客もまた「役者」、開演後(ミニショーの最中)に入場した一人の酔客(男性高齢者)が、客席後方の暗闇の中で、長椅子に躓き転倒、なかなか起き上がれない。付き添った従業員が起こそうとするが、思うに任せず、四苦八苦の様子、後方の観客は舞台よりも「面白がる」空気が、何とも殺伐としていて魅力的であった。件の酔客、「(転んだ拍子に)金をばらまいてしまった」と訴え、自分の体より「金の方を気にかける」風情も、《大阪的》で気持ちよかった。従業員、必死に「今は真っ暗、休憩になって明るくなったら、金拾うサカイ、待ッテテヤ」などと酔客を説得、やっとのことで客席に座らせることができた。やがて休憩タイム、先ほどの従業員、ティッシュペーパー持参で酔客に近づき、「お客さん、耳の下、血イ、出とるわ、これで拭いてンカ」などと介護する。肝腎の「金」はどうなったのか。よく見ると、そのオッサン(酔客)、左手に五千円札を含めて数千円 しっかりと握りしめていたのであった。一方、客席前方でも、中高年女性客が「睨み合い」「罵りあい」、その原因は明らかではないが、どうやら「前売り券」「座席指定券」に関するトラブルらしい。顔は引きつり、声はうわずりといった「様子」は、舞台の役者以上に迫力があって、実に興味深い。しかし、歌謡・舞踊ショーが始まる段になると、なぜか沈静して(何事もなかったように)舞台に集中する。なるほど、御当所の常連客は、芝居を観るるだけでは物足りず、自分たちも「演じ」に来場するということか。関西風の観劇方法は「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」といった阿波踊りに「共通」しているんだ、と妙に納得して帰路についた次第である。
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(2011/11/25)
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2017-06-19

劇団素描・「市川千太郎劇団」・《芝居「湯島の白梅」は極め付き》

【市川千太郎劇団】(座長・市川千太郎)〈平成20年8月公演・浅草木馬館〉                                    この劇団は、昨年、十条篠原演芸場で見聞ずみ。座長の女形が初代・水谷八重子「もどき」で秀逸、「湯島の白梅」の舞台が印象的だった。「劇団紹介」のパンフレットによれば〈プロフィール 市川千太郎劇団 創立は明治初期にさかのぼり、現在の座長で6代目となる、歴史と風格のある劇団。楽しく明るい劇団をモットーとし、それが舞台上にも反映されている。座長の笑顔はもとより、座長の兄・市川良二の芝居でのアドリブ、座長の父・千草の気の利いたトークなど、あらゆる面において楽しませてくれる。特に、新派劇を得意とする。座長 市川千太郎 昭和48(1973〉年9月1日生まれ。大阪府出身。血液型B型。「市川千太郎劇団」6代目座長。市川千登勢という名で10歳で初舞台を踏む。平成5(1993)年5月25日、6代目座長・市川千太郎を襲名。10代の頃から女形を得意とし、ファンから「千様」と呼ばれる座長のスマイルにはいやしの力があると言われる。常に前向きに向上心をもって舞台に励み、日々お客様を楽しませるよう、努力している〉ということである。また、キャッチフレーズは〈その笑顔に、誰もが癒される・・・。ファンから「千様」の愛称で親しまれる千太郎座長。笑顔がとても魅力的で、微笑みかけられると、自然と微笑み返してしまう・・・。不思議な魅力を持つ劇団です。〉であった。
 芝居の外題は、(昨年見聞した舞台と同じ)「湯島の白梅」、一度観ているので他の演目を観たいとも思ったが、とんでもない。まさに斯界の最高傑作、珠玉の名品、至芸ここに極まれり、という「出来栄え」であった。開幕から閉幕まで「寸分の隙」もない座長・千太郎(お蔦)の所作と口跡、それをしっかりと受けとめる兄・良二(主税)の「侠気の気配」が、えもいわれぬ風情を醸し出す。二葉百合子の浪曲にのせた「節劇」をベースに、島津亜矢の「お蔦」まで、まさに「絵巻物」を観るような舞台の連続であった。なるほど、「歴史と風格のある劇団」「特に、新派劇を得意とする」、という看板に偽りはなかった。 1年前の舞台に比べて、座長・市川千太郎、その兄・市川良二の「実力」は大幅にアップしたように思う。その中身を一言で言えば「余裕・ゆとり・貫禄」といった雰囲気であり、「客との呼吸の合わせ方」が達者になった(背中で客の目線・呼吸を感じることができるようになった)ということであろうか。当然とはいえ、他の劇団員の「実力」も着実に向上している。開演直後のミニショーも「選りすぐり」の演目で構成されており、ベテラン市川トモジロウを中心に、若手・市川センヤ、市川ユウキ、市川智也、市川ミホらの舞姿も「水準」以上、「絵」になっていた。(特に、市川良二の「女形舞踊」は絶品)  惜しむらくは、座長の父・市川千草の姿を拝めなかったことである。
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