META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 2019年04月14日
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2019-04-14

劇場界隈・「東海健康センター」・《「鹿島順一劇団」、芝居「月夜の一文銭」の名舞台》

早朝に自宅を出発、新幹線で東海健康センターに向かう。「鹿島順一劇団」(座長・三代目鹿島順一)の舞台を見聞するためである。東海健康センターへは、名古屋駅から地下鉄東山線、鶴舞線と乗り継いで約30分、赤池駅で下車、時計台前から30分毎発の送迎バスに乗車、約5分で到達する。そこは文字通り、「東海の」「健康センター」といった趣で、三河ムード独特の「人なつっこさ」「気安さ」といった空気が、あちこちに漂っていた。食堂では特製のおでん、ジャコ天、焼きそば、きしめん等々、いわゆるB級グルメを十分に満喫することができる。浴場、浴室も広く清潔で申し分なく「パノラマ絶景露天風呂」「中国漢方薬湯」「泡風呂」「ヒノキ風呂」「樽風呂」「遠赤外線サウナ」「美肌湯」「薬草スチームサウナ」等々、多種多様な設備が整っている。個室に宿泊しても1泊1260円が追加されるだけ、年金生活者にとっては、なんと素晴らしい娯楽施設ではあるまいか。案内パンフレットには以下のように記されていた。〈正月公演 鹿島順一劇団 座長 三代目鹿島順一 今年の6月に鹿島虎順改め、三代目鹿島順一を襲名。名跡の重圧と胸に秘めた希望を抱え、突き進む若き座長の「鹿島順一劇団」。当館初登場です。元日よりの正月公演がどんなお芝居で始まるのか乞うご期待下さいませ〉。「乞うご期待下さいませ」といった表現が、何とも「心優しく」、私の心も底から温まった次第である。さて、昼の部、芝居の外題は「月夜の一文銭」。インターネットの情報によれば、その作品は以下のように解説されている。〈原作は大正から昭和にかけて新派の作品を多く手がけた劇作家・川村花菱による悲劇。劇団によっては「月夜の一文銭」という題名で上演されることもある。正太郎は板前のいい腕を持ちながら、スリの子分から足を洗えないでいた。そんなある日、正太郎は幼なじみの牙次郎と再会する。実は牙次郎もまた空き巣狙いやかっぱらいなどをして暮らしていたが、そんな暮らしに嫌気がさし、お互い死ぬ気になって地道に働こうと誓い合う。それから数年後、田舎の料亭で板前をしていた正太郎は、偶然かつての兄弟分・三次と再会する。三次はスリだった過去をばらすと脅して正太郎から二百両をゆすり取り、「銭がなくなりゃまた来るぜ」と言う。思わず正太郎は、持っていた包丁で三次を刺す。正太郎と再会を約した日が近づく中、御用聞きの勘次の手下となっていた牙次郎は、首に百両という賞金のかかった下手人が江戸に向かっているという話を聞く。手柄を立てて出世した自分を正太郎に見せたくて、自分に捕まえさせてくれと勘次に頼む牙次郎。そして約束の日。再会を喜んだ牙次郎に、正太郎は「縄をかけてくれ」と被っていた笠をとる。その額には、賞金首の人相書きと同じ傷があった。捕り手に囲まれた正太郎は、「牙次郎の手柄にしてやってくれ」と勘次に頼むが、牙次郎は自首させようとノ。黙って縄を解いた勘次に礼を言い、正太郎と牙次郎は並んで歩き出す。「あの世までの道連れ」と言いながら。http://www.engeki-g.com/engeki/enmoku/menu/sa.html今日の舞台は、正太郎(正吉こと嵯次郎)に花道あきら、牙次郎に座長・三代目鹿島順一、敵役・(山猫の)三次に太夫元・甲斐文太、御用聞きの寛次(神田明神下・早縄のお京)に春日舞子といった配役で、まさにゴールデンキャスト!。甲斐文太によれば、〈去年は蛇々丸、今年は大吉が辞めました。まぁ何が有ろうと、三代目座長襲名して、まだ一年にも満たぬ半年目ですが、残ったみんなで頑張ります。どうぞ応援宜しくお願い申し上げます〉(「かしま会ホームページ」・「お知らせ」)ということだが、「まあ何があろうと」「鹿島順一劇団」の実力が「日本一」であることに変わりはなく、その出来栄えは「国宝級」であった、と私は思う。とりわけ、甲斐文太の「極悪非道」模様は天下一品、我欲のためには何でもする、殊勝に「改心」の様子を見せながら、したたかに嵯次郎から五十両を掠め取り、ややあって哄笑に転じる風情は最高傑作。途中、嵯次郎役・花道あきらのピンマイクが切れた(故障)と見るや、自分のマイクのスイッチも切り、「肉声」のやりとり(口跡)で舞台を展開する。役者(芝居)の条件は「一声、二振り(顔)、三姿」という常道に即した、とっさの判断に、私は身震いするほどの感動を覚えた。加えて、御用聞きの女親分に扮した春日舞子は、おそらく初役。(少なくとも私は初見)これまで敵役・三次を演じていた蛇々丸の「穴」を甲斐文太が埋め、さらに御用聞きを演じていた甲斐文太の「穴」を春日舞子が埋めるといった計らいで、結果、その方が「見栄えが増す」のだから、観客にとっては望外の幸せというものである。この女親分、男勝りの腕利きだが、牙次郎の前では時として「母性」が表れる。「ぜひとも、十手を貸しておくんなさい」と頼み続ける牙次郎の懸命な姿に、客席から大きな拍手、意を決して「・・・わかった。1回だけ貸してやろう。そのかわり、ここを一歩も離れるんじゃないよ」と言い残して退く姿は、どこか「母親の姿」を彷彿とさせる趣で、たいそう印象的な場面であった。そうした「脇役」の名演技に支えられてか、牙次郎と嵯次郎の「絡み」具合も「珠玉の名品」に仕上がった。座長・鹿島順一の芸風は「渾身の動」、対する花道あきらは、どこか頼りなげな「静」、そのコントラストが、いっそうの「哀しみ」を際だたせる。花道あきらの一つ一つの表情、振り、姿による「無言の演技」が、この芝居の眼目を雄弁に物語っていた。彼もまた、甲斐文太、春日舞子の薫陶によって成長した、斯界の名優であることを、私は確信したのである。
 舞踊・歌謡ショー、昼の部、甲斐文太の「弥太郎笠」、座長三代目鹿島順一の「男新門辰五郎」、夜の部、甲斐文太の「大勝負」、座長の「佐渡の恋歌」は、「立ち役舞踊」の逸品。舞踊・歌謡が「三分間のドラマ」であることを、あらためて確認、そしてまた、やはり男優は「立ち役舞踊」でその「色香」を描出してこそ「実力者」であることを肝銘、今日もまた大きな元気を頂いて「日帰りの」帰路に就くことができたのであった。
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