META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 役者点描・名人・喜多川志保、至芸の真髄は《無我》
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2018-08-06

役者点描・名人・喜多川志保、至芸の真髄は《無我》

女優・喜多川志保は、大衆演劇界の「名人」である。と言っても、彼女を知るファンは多くないだろう。おそらく、彼女は高齢、風貌も「小柄」で、目立たない。芝居で演じる役柄も、大半は「脇役」「端役」、「その他大勢」に混じって、「斬られ役」に回ることもしばしばではなかったか。にもかかわらず、彼女の存在は「蛍火」のように輝いているのだ。私が、彼女の舞台姿を初めて拝謁したのは、今からほぼ3年前(平成20年8月)、「橘小竜丸劇団」(座長・橘小竜丸)の舞台(川崎・大島劇場)であった。当時の様子を私は以下のように素描した。〈日曜日の夜とはいえ、客席はほぼ満席であることに驚嘆した。この劇場には、何回も通っているが、観客数はつねに10人前後、多いときでも30人を超えることはなかった。劇場の風情は、立川大衆劇場に「酷似」、どこか「侘びしげな」佇まいが、風前の灯火のような景色を醸し出していたのだが・・・。ところが、である。今回は一変、まさに劇団自体が「水を得た魚」のような勢いで、劇場全体にに「命の風」が吹き込まれたようであった。なるほど、この劇団の実力(魅力)は半端でない。「客を連れて旅をしている」ようなものではあるまいか。(中略)この劇団の特長は、「超ベテラン」の役者を尊重し、若手・中堅のなかにバランスよく、その「味」を散りばめているとでもいえようか、芝居、舞踊ショーを問わず「超ベテラン」の「一芸」が宝石のように輝いて見えるのである。松原千鳥、志賀加津雄、喜多川志保らの磨き上げられた「舞台姿」は、大衆演劇の「至宝」といっても過言ではない。言い換えれば、(老いも若きもといった)役者層の厚さが、(それぞれの世代のニーズに応えることができるので)客層の厚さも「生み出す」という理想的な結果になっているのではないだろうか。舞踊ショーの舞台で見せた、喜多川志保の「博多恋人形」(人形振り)は、斯界の「極め付き」、私の目の中にしっかりと焼き付き、死ぬまで消えることはないだろう〉。そのほぼ1年後(平成21年6月)、今度は、「小岩湯宴ランド」の舞台を見聞、彼女は芝居「刺青偶奇」の医者役、「浮世人情比べ」の(身勝手な)母親役を見事に演じ、また、「柏健康センターみのりの湯」では、なんと「加藤清正」然とした髭面の猟師役で、鉄砲まで撃ったのであった。打って変わって、舞踊ショーでは「可憐な娘姿」を、いとも鮮やかに描出する。彼女の「芸」の真髄は、文字通り《千変万化》の妙、なのである。言い換えれば、舞台の「喜多川志保」は、あくまでも「無我」、おのれを「空」にして登場人物を際だたせるという「芸風」を、しっかりと確立している。医者なら医者、母親なら母親、猟師なら猟師、娘なら娘に「なり切ること」によって、「喜多川志保」という個性(高齢・小柄)を見事に消し去ってしまうのだ。蓋し、彼女が「名人」であることの《証し》であろう。その後、詳細な経緯は不明だが、彼女は(少なくとも私にとっては)忽然として、「橘小竜丸劇団」から姿を消した。はたして、今はいずこに・・・?などと想いつつ、何の気なしにインターネットで「喜多川志保」と検索してみたところ、ナント!「Youtube・劇団天華・5.4・喜多川志保大いに、踊りました」という画像記事があるではないか。「劇団天華」といえば、座長は澤村千夜、劇団のキャッチフレーズは〈天下に咲き誇る一番美しい華になる。志高く、無限の可能性に挑む。「千代丸劇団」「劇団紀伊国屋」で芸の腕を磨いた男伊達・澤村千夜が独立旗揚げ。澤村千夜座長を筆頭に劇団が一丸となって、繰り広げる情熱舞台を感じてください〉との由、私はその舞台を平成21年5月、「ゆうパークおごせ」(埼玉県)で見聞済み、文字通り「志高く」初々しい精気がみなぎって「前途有望」な趣を呈していたのであった。なるほど、名人・喜多川志保が活躍するには「打って付け」の劇団に違いない。前記、Youtubeの画像は、舞踊「おさん」(歌・島津亜弥)の舞姿。(平成23年5月公演・大阪オーエス劇場)投稿記事とはいえ、彼女の「至芸」(の一端)は十二分に再現されている。おのれを「空」にし、全身全霊で「おさん」の情念を描出する。その気迫は、余人を寄せつけない。間違いなく「喜多川志保」という個性は消失、見えるのは「おさん」の《幻》のみ、といった風情には、鬼気迫る空気さえ漂っていた、と私は思う。とはいえ、「芸風」の好き好きは、個人の自由、ためしに、その画像記事を御照覧あれ、ちなみに、これまでの再生回数は「57」と出ていた。



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